春のコサージュレッスンのレポです。
今回はリピーターの方たちのレッスンでした。
今回の見本がこちら。
ヨーロッパ絵画を思い出すような綺麗なライトブルーを使ったコサージュです。
今回は3人の方がレッスンを受けてくださいました。
お花を選び、最初は細かい作業がないので、おしゃべりしながら和気あいあいとしています。
「前にやったこと覚えてる?」「覚えてない…」とざっくばらんな会話が続きます。
でも少し繊細な作業になると一気に集中。
とたんに会話がなくなります。
先月のクリスマスコサージュと作り方はほとんど同じ。
でも花の形が少し違ったり、色が変わるだけで雰囲気が変わります。
同じ作り方でも人が変わると印象が変わるのが手作りの良さです。
できあがりがこちらです。
どうでしょう?3種3様ですね。
中心に入れる花が違うと別物だね~とか
同じ花びらなのにふわっとしてたり、ぎゅっとしてたり、作る人が変わると印象が変わるね~
とおっしゃっていました。
見本は横長の楕円。
今回は花びらもひらひらしているから、大きめで作ると豪華になるよと言ったので、
大きめサイズを意識して、できるだけ花びらをたくさんいれてもらいました。
一番手前の水色のコサージュは花びら少し多めに、奥まで入れないで、
少し手前で留めてたので、できあがりがふんわりとなりました。
濃いブルーをたくさん使うとシックで落ち着いた感じに。
薄いブルーは使わず、グレーを使ったので、大人っぽい雰囲気になりました。
形も他の2つに比べれば丸いですよね。
花びらを控えめに入れると、サイズも小さくなり、小ぶりで可愛らしい作品になります。
奥の水色のコサージュは真ん中に花びらをぎゅっと寄せたので、中心の2つのお花が
メインのような作品になりました。
コサージュを作ってみると、いろいろな発見があります。
自分で作ったモノはたとえアンバランスだとしても思い入れがあります。
愛着がわくので、ずっと使いたくなるし、飾ってみたり、しまってあっても
見つけるとその時の記憶がよみがえったりするのです。
ブルーべースなので、季節関係なく使えますが、せっかくだから春に使って欲しいし、
まだまだ寒くても着けて春を感じてもらいたいのです。
青系はどんな色にも合いますが、デニムやGジャンに使うのがオススメです。
先月作ったクリスマスコサージュは着けた?と聞いてみました。
着けるきっかけが見つからなくて…
着け慣れてないから、まだ着けてない…
今までコサージュを使う習慣がないといきなりは難しいかも。
でも習慣がなくてもまた作りたいと思ってレッスンに来てくれたことが、ありがたいと思いました。
こんなコサージュ売ってないし、普段にコサージュを使う発想がないよね
よく言われる台詞ですが、今回の方たちも同じことを連発されてました。
今年はスカートを今まで以上にはこうと思うので、その時にコサージュつけようかな~
コサージュがきっかけで、おしゃれに興味をもったり、イメージチェンジしてみようと思うこともあります。
たまたまワンピースを着ていたので、色とも相性ピッタリでした。
子供さんの卒業式にいいかな?と聞かれたので、「もちろんいいですよ」と答えました。
フォーマルにも十分使っていただけます。
シックなブルーのコサージュは中心に白い花を使っているので、グレーや黒に合わせても華やかさもあり、
可愛らしさもありで、大人のアクセサリーです。
同じコサージュでも、作り手が変わるとこんなに違って見えます。
冬のセーターにつけると、一気に華やかになりますね。
多少ちぐはぐでも何とかなるね~と言われたように、数学みたいに正解があるわけではありません。
ベースになる花びらを入れた後に、アクセントになる色をどこにいくつ入れるかで印象が変わります。
センスが問われるね~とおっしゃっていましたが、正解があるわけではないし、いったん入れて
良くないと思えばやり直しもできます。
どこに入れるとバランスが良くなるのかなと考えるのが大事だと思います。
そしてコサージュは間近で見るモノでなく、遠目で見るモノなので、作業の途中でいったん
手を止めて見ることが大事です。
これはフラワーアレンジでも同じ。
遠くから客観的に見るのは、私もよく先生に言われることなのです。
でもこれはコサージュ作りだけでなくて、
バランスよく、遠目で見ることはすべてのことにおいて大事だと思います。
自分が作ったモノを人に見てもらうことって日常生活ではなかなかないことですよね。
所詮はアクセサリーだから自分が気に入ればいいわけですが、人に見てもらってバランス感覚が
いいのかどうかを客観的に判断してもらうこともたまにはいいのではないかと思います。
いいものをたくさん見ると目が肥えます。
昔アートが大好きで、美術館や個展をよく見に行っていた時期があります。
知らない間に目が肥えてくるので、素人さんが描いた絵を知らないうちに批評していたことがありました。
自信があるわけじゃないけど、絵描きの人に感想を言ってみたら、意外にも当たっていたことがあるのです。
手仕事は何度も作ればそれなりに上手になります。
でもそれだけでなく、バランス感覚が養われてくると、たとえば家の中のインテリアをどこに
どんな風においたらいいかとか、どんなアクセサリーをどういう具合に着けるといいかとか
だんだんわかってきたりします。
コサージュも最初はどこにつけたらいのかわからなくても、見慣れてくるとこの辺がいいよね
とわかってきたりします。
今回のレッスンでも
アクセントの色をどこに入れたらいいか最初は迷っていらっしゃいましたが、
ちょっとしたヒントや遠くから見て
ここがいいかな!と自分で決めていらっしゃいました。
コサージュを作って発見、
着けてみてまた新たに発見なんて面白いですよ。